マンション総合保険 個人賠償責任保険

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マンション総合保険に『個人賠償責任特約』ってつけれるけど・・・一体どんな補償なの?

 

マンション総合保険には”個人賠償責任特約(包括用)”という特約を付けることができます。

 

これは区分所有者の方が個別で加入される火災保険にも付けれます。集合住宅の場合は非常に重要な補償内容となるので今回はこの『個人賠償責任特約』について見てみましょう。

 

また、管理組合様としては『個人賠償責任特約』は軽視すべきではありません。
そのあたりのことも書いてみたいと思います。

 

 

 

 

個人賠償責任特約とは?

では、そもそも『個人賠償責任特約』って何??ってことなんですが・・・

 

個人賠償責任保険(こじんばいしょうせきにんほけん)とは、個人の日常生活や住宅の使用・管理等に起因して第三者の身体や財物に損害を与え、賠償責任を負担した場合の損害を包括的にカバーする賠償責任保険である。

Wikipediaより引用)

 

”個人”の方が原因(過失があった場合)で他人様に迷惑を変えた場合は、その損害を与えた本人(個人)がしっかりと補償しなさいよ!ということです。

 

自分が悪いことして他人に迷惑をかけたらきちんと謝りますよね?? 要はそれと同じということ。

 

多くの住民さんが住むマンションでは実は非常に大切な補償項目で、この『個人賠償責任特約』が付いているかいないかでは後々の結果が大きく変わってきます。
※、ちなみに住民さんが個別加入する火災保険にもマンション保険、どちらにも今回の『個人賠償責任特約』はつけれます。

 

漏水事故多発!集合住宅の場合は特に個人賠償は重要!

集合住宅は多くの住民さんが住んでいます。ということは、それだけ様々な事故のリスクも潜んでいるということです。そして、マンションの事故の代表例といえば

 

やはり”漏水事故(水漏れ事故)”なんです。

 

漏水事故の事例!こんな時はどうなるの?(Q&A)

仮に上階にお住まいのAさん宅から水が漏れて階下のBさんの部屋内に損害が出たとします。

 

このような時、実際にはどのようになるのでしょうか?

本来であれば過失者であるAさんがBさんに対して損害賠償をする責任があります。

 

 

この時の原因が上階のAさんの不注意やAさんの過失によるものだった場合、Aさんは階下のBさんに対して損害分を弁償する必要があります(BさんはAさんに対して損害賠償請求ができる)。

 

この場合、AさんがBさんの損害分を支払う義務が出てくるわけですが、こういった個人の損害賠償を補償するのが『個人賠償責任特約』になります。

 

この特約は、個別に加入している火災保険や自動車保険に付けることができ『個人賠償責任特約』がついている場合は今回のような事故に対応できます。(年間の特約料は2000円〜3000円程度)

 

漏水事故によって、Bさん宅のクロスの張替えや壊れた電化製品の修理代(買い替え費用)など、その総額が50万円かかったとすれば、その50万円が『個人賠償責任特約』から支払われるということになるわけですから非常にありがたい特約ですね。

 

 

では、すべての区分所有者の方がご自身が加入している火災保険や自動車保険に『個人賠償責任特約』を付けているのか??というと・・・100%付けているとは限らないわけです。

 

マンション総合保険に『個人賠償責任特約(包括用)』を付けるべし!

区分所有者の方がすべて個別に加入されているご自身の火災保険に『個人賠償責任特約』をつけているなら何も問題ありませんが、仮に『個人賠償責任特約』をつけていないお部屋から漏水事故なんてあった日には確実に揉めますよね。

 

漏水事故を起こした本人も自身自身が悪いということは分かっています。でも、やっぱりお金が絡むことですし、『そのためのマンション総合保険じゃないのか!』なんてことも言われかねません。

 

そんなことを防ぐことができるのが管理組合様が加入するマンション総合保険の『個人賠償責任特約(包括用)』なんです。

 

これは、今お伝えしたケースのように、『個人賠償責任特約』が付いていない住民さん宅からの事故があった場合などでも、管理組合様が加入するマンション総合保険に『個人賠償責任特約(包括用)』が付いていればそちらのほうで対応することが可能になるんですね。

 

ということは、マンション内の揉め事を防ぐことができる!ということにもつながってくるのではないかと思います。

 

マンション総合保険で安易に『個人賠償責任特約(包括用)』は外すべからず!

こちらのホームページでもお伝えしていますが、マンション保険というのは築年数とともに保険料が高くなる仕組みです(2019年現在)。

 

そのため近年、満期を迎えるマンション保険の保険料が異常に高くなることで、この『個人賠償責任特約(包括用)』を外して保険料の高騰を防ぐという方法を取っている管理組合様もいるようです。なかには管理会社のほうからもそういった案内を受けているパターンもあるかもしれません。

 

でも、安易に個人賠償を外すという考えは絶対にやめましょう!

 

マンションは共同住宅です。同じマンション内の住民さん同士がトラブルなるような原因は極力避けるべきです。

 

保険料が高くなるからという単純な理由だけで安易に補償内容を下げていくことは決して良い方法ではありません。万が一のときに使えないような保険では何のためにかけているのか分かりません。

 

仮に区分所有者の方全員に『個人賠償責任特約』の加入を強制すれば別ですが、そうするためにも住民さんたちからの承認をとったりと非常に労力を使うことになるため簡単な話ではありません。

 

そう考えると、

 

  • マンション総合保険に個人賠償(包括用)を付けておく必要があると思いませんか?
  •  

  • 保険料が高くなるのなら、もっと根本的なとこから見直すべきではありませんか?

 

そもそも、その保険料はこれまで加入していた保険会社の話だと思います。そのなかで保険料が高くなっているという話です。であれば、

 

 

  • 現在の保険金額はそもそも適正なのか?見直す余地はないのか?
  • そもそも今の補償内容はあらゆるリスクをカバーできるのか?
  • 他社の保険料は現在の保険会社のものと比較してどうなのか?

 

 

たったこれらのことをするだけで、保険料、そして適正な補償内容の両方を納得した形で準備することができるわけです。

 

『個人賠償責任特約』は本当に大切な補償ですよ!

繰り返しになりますが、今回のテーマでもある『個人賠償責任特約』はマンションにお住まいの方にとっては非常に重要な補償となります。

 

そして、住民さんがすべて加入しいているかが分からない限りは、やはり管理組合様で加入するマンション総合保険に付けておくべき補償だと思います。

 

事故があることが前提であれば安易に補償内容を削る・・・という考えはやめるべきかと思います。

 

何かあった時に経済的な補填をするのが損害保険なので保険料が高いのであれば補償内容を削るという考え方ではなく、もっと根本的な部分を見直すようにしてみてください。

 

そのためのお手伝いであれば喜んでさせていただきますのでお声がけください。

お気軽にご相談ください!


  • 携帯     : 080-9108-5454
  • PCメール  : kozuma@ecrew.jp
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