マンション総合保険 水漏れ

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マンション総合保険の『水漏れ』事故に対する考え方!

 

マンション総合保険で実際に支払い事例として一番多いのが今回お伝えする『水漏れ(漏水事故)』になります。

 

ただ、水漏れ事故といっても原因によって考え方は変わってくるので、このあたりは覚えておくと良いと思います。

 

 

 

 

水漏れ事故の原因がポイント!

水漏れ事故に限らずですが事故が起きた際に必ず重要になってくるのが、その事故(今回であれば漏水事故)の”原因”が非常に重要となります。

 

マンション内の共用部分であれ専有部分(区分所有)であれ、まずは水漏れの原因を調べる必要があります。水漏れが起きると、専門業者に依頼、そして、いち早く原因を突き止め早急に処置(修理)をすることが損害の拡大を防ぐための方法になります。

 

ただ、この原因調査にかかる費用面の問題で多くの管理組合様が行動に移すことができず原因調査が遅れるケースもあったようです。

 

意外と心配・・・水漏れ原因調査にかかる費用

実際に、水漏れが発生して原因を突き止めるべく業者に依頼する際に、住民さんが費用のことを気にされて原因の調査が進まなかったこともあった・・・という話を管理会社の方に聞きました。

 

たしかに、専門業者に依頼するわけですから、そこには費用がかかります。そして、その費用は誰が持つのか・・・といった話は普通に考えて起こりそうですね。

 

ですが、現在のマンション総合保険には各社、『水濡れ原因調査費用特約』というものがあり、そういった水漏れの原因を調査するための費用が支払えるんですね。この特約があることで管理組合、住民個人が費用を払う必要がないので現在、非常に重宝されている特約といえます。

 

管理組合様は現在のマンション保険に『水濡れ原因調査費用特約』が付いているのかも確認されておくと良いでしょう。

 

原因が分かれば”どの”保険から支払われるか?がイメージできる!

さて、原因が分かったら次はどういった保険、もしくは、どの補償項目で支払えるのか?ということになってきます。マンションには、管理組合がかける共用部分の火災保険区分所有者(住民さん)が個人でかける部屋内の火災保険があります。そして、それぞれの火災保険には損害賠償(個人賠償、建物管理賠償)まで補償できる特約(任意)が付けれます。

 

参考:>>マンション総合保険につけれる個人賠償責任保険について
参考:>>マンション総合につけれる施設賠償について

 

ここでは、それぞれの保険に個人賠償や建物管理賠償(施設賠償)が付いているという前提でお伝えします。

 

”共用部分”が原因での漏水事故

  • 共用部分に損害が出た場合
  • >>管理組合がかけるマンション総合保険から支払われる。

     

  • 住民さんの部屋内に損害が出た場合
  • >>マンション総合保険のなかの「建物管理賠償(施設賠償)」から支払われる。

 

”専有部”が原因での漏水事故

※、専有部というのは区分所有者の方が所有している物のこと。このあたりは管理規約に記載されています。

 

  • 共用部分に損害が出た場合
  • >>区分所有者が加入している火災保険についている「個人賠償」から支払われる。

     

  • 階下の住民さんの部屋内に損害が出た場合
  • >>上記と同じく、区分所有者が加入している火災保険についている「個人賠償」から支払われる。(上階の方の個人賠償。)

※、ただし、管理組合で加入しているマンション総合保険に個人賠償(包括契約用)が付いている場合はこちらのほうから支払われます。

 


 重要! 居住者が加入する火災保険に個人賠償がついている人とそうでない人がいた場合、やはり事故の際に補償される人と補償されない人というのが出てきます。もちろん居住者の方全員が個人賠償までセットで加入しているのであれば問題ありませんが、現実的にはそうでないケースが多いようです。そのために管理組合で加入するマンション保険には個人賠償や建物管理賠償(施設賠償)をつけておく必要性があるのです。

 

こういった現状を踏まえると、管理組合で加入するマンション保険の保険料が上がるという理由だけで安易に個人賠償を外すということはやめたほうが良いかと思います。

 

実際に多い事故だからこそ、しっかりと考えるべき!

マンションでは代表的なトラブルの一つでもある漏水事故。

 

その原因がマンションの共用部分にある場合もあれば、区分所有者(個人)にある場合もあります。原因がどこにあるにせよ損害(被害)があればやはり修復しなければいけません。

 

そして、修復するには必ず費用がかかり、その費用の支払い義務は必ずどこか(誰か)にあるわけです。

 

そのために保険があるわけですが、マンション管理組合をはじめ、居住者の方が保険のことをしっかりと考え補償の漏れがないように加入されているのであれば事故が起きても心配することはありません。

 

ただ、なかには今回ご紹介した『賠償』に関する補償がついていないケースもあるわけで、そういった状態で事故が起きると必ずトラブルの原因となります。ましてやマンションは共同住宅なので、管理組合と住民さん、または住民さん同士で揉め事が起きると非常に住みづらくなるのではないでしょうか?

 

だからこそ、管理組合で加入するマンション保険はしっかりと考えるべきだと思います。そして、補償内容を充実させればやはり保険料は高くなりますので、きちんと各社の保険料を比較するべきだと思います。

 

以上が、マンション総合保険の『水漏れ』事故に対する考え方!についてでした。

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