マンション総合保険の引受は厳しくなる!?管理組合に必要な考え方とは?
マンション総合保険の引受は今後、ますます厳しくなってくることが予想されます。
何故かというと、単純に保険金の支払いが多いからです。
もともと、マンション保険自体、非常に支払いの多い保険と言われています。また、支払った保険料よりも支払われた保険金のほうが多い・・・なんてマンションもあるくらいです。
- このようなマンションを保険会社が引き受けたいと思うでしょうか?
- 保険会社からすれば優良顧客だけを確保したいと思うのが当然ではないでしょうか?
こちらのページでは、現在のマンション総合保険の引受についてや今後、管理組合に求められることなどについてお伝えしたい思います。
非常に大切なことなので他人事だとは思わずに真剣に考えるようにしましょう。
マンション総合保険の引受の現況
では、現在の各社のマンション総合保険の引受制限について見てみましょう。
楽天損保 |
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セコム損保 |
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損保ジャパン日本興亜 |
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あいおいニッセイ同和 |
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東京海上日動 |
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上記をご覧になっていかがでしょうか? 何か気づいた点はありませんか?
それは、築年数が20年を超えてくるマンションについては引受に制限がかかってくるということなんです。
理由は非常にシンプルで事故のリスクが増えるからです。
また、その他にも免責の設定が条件になっていることもお分かりいただけると思います。
事故のリスクの高いマンションは引き受けたくない・・・もしくは制限をかけて保険金の支払いを抑えたい・・・という保険会社の本音が伺えますね。
優良顧客は獲得したいというのが保険会社の本音?割引が提供されるマンションとは?
先ほど事故のリスクの高いマンションを引き受けたくないのが保険会社の本音とお伝えしました。
ただ一方で、優良顧客だけ確保したいということでしょうか。
保険会社によっては”無事故割引”や”独自の割引制度”を設けている会社もあります。
損保ジャパン日本興亜 |
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東京海上日動 |
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日新火災 |
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このように、事故の少ない、もしくは事故のリスクの少ないマンションに関しては各社割引制度を設けており実際にこういった割引が適応されると保険料は驚くほど安くなります。
よく、マンション総合保険は高い・・・という声を耳にします。
ですが、このような割引制度があるなかで保険料が高いということは、逆にいうと、それだけ事故のリスクが高いマンションと判断されたということです。
選ぶ時代から選ばれる時代へ突入!
これまでは、マンション(管理組合)がある意味、保険会社を選べていました。もちろん、今でも選ぶ権利はあります。
ただ、ここでの『選ばれる』とは”引き受けてもらえる”という意味です。
逆にいうと、選ばれない=引き受けてもらえないということになります。
現に満期時に、加入していた保険会社より引受の制限をかけられる・・・もしくは、引受そのものをしてもらえない・・・というようなマンションは既にあります。
こうなると非常に危険です。
実際には他の保険会社にお願いするしかなくなるのですが保険会社の考え方というのは基本的に同じです。リスクのあるお客さんを喜んで引き受けるようなことはありません。
であれば、管理組合(マンション全体)として根本的な部分(考え方や意識)を変えていかなければいけないということになります。そうしなければ、いずれ、どこの保険会社も貴マンションを引き受けてくれなくなるでしょう。
このように考えると、今後は保険会社から選ばれる(=引き受けてもらえる)マンションになっていかなければいけないということになります。
保険会社に選ばれるマンションになるためには?
非常にシンプルです。事故の少ないマンション作りをしていくことです。
事故の少ないマンションになるよう修繕や管理に対しての意識改革は必要になるかと思いますが、それは決してムダにはならないはずです。
- 事故が少ない=優良なマンション
- 優良なマンションにはそれ相応の割引が提供される
- 割引が適応されたマンション保険の保険料は非常に安くなる
このように、事故を減らすことで保険料は安く抑えられますし何より、マンション総合保険に加入できることで安心が保証されます。
マンション総合保険に加入できない、もしくは、補償内容を制限されないと引き受けてもらえないようではマンション自体の価値も下がるでしょう。
そうならないために、安易に保険に頼ろうという意識ではなく、事故のないマンション(=優良なマンション)を目指すことが今後はとても重要になってきます。
特に、この宮崎でも築20年を超えるマンションは今後増えてきます。
必要十分な補償を得るために、また、最悪な結果(引き受けできない)になる前に、保険会社の動向を予見し先手を打つことが今後は不可欠です。
そして、そういったサポートをしてくれる頼れる保険代理店をパートナーとして見つけておくことも非常に重要になってきます。
手遅れになる前に、事前にしっかりと対策をしておくことを強くおすすめいたします。
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